ベビーセンサー誤作動の改善に向けて

ベビーセンサー誤作動防止

夜間、赤ちゃん睡眠時に呼吸を見守るベビーセンサーは、SIDSや窒息を心配しているご両親にとって非常に心強い機器です。しかし、ベビーセンサーも機械です。

残念ながら誤作動を完全に防ぐことはできません。なので今回は、ベビーセンサー誤作動の種類と、今後の課題についてまとめました。

ベビーセンサーは誤作動が多いのか?

ベビーセンサーは赤ちゃんの呼吸や体の動きをモニターして知らせる機能があります。そのため、繊細で精度の高い技術が求められます。

ただし、環境や使用状況によっては誤作動を引き起こす可能性も否定できません。以下、ベビーセンサーにありがちな誤作動をまとめました。

警報アラートが頻発する

ベビーセンサーは「赤ちゃんの動きから得られる情報」以外の雑音を最小限にして、赤ちゃんの呼吸運動や体の動きを感知しなくてはなりません。

しかし、赤ちゃんの呼吸運動はとても弱く、センサー感度が低い場合は警報アラートが頻発してしまいます。特に生後4ヶ月未満の場合、ノンレム睡眠時の周期性呼吸は12秒程度無呼吸状態が続くこともあり、通常の周期性呼吸と危険な無呼吸状態を判断するためには、実証実験を繰り返さなくてはなりません。

周期性呼吸は「5~20秒の正常な呼吸と20秒未満の無呼吸」が交互に繰り返しおこります。周期性呼吸の多くは37週未満の未熟児に多く発生し、心拍やチアノーゼ等の異常がない呼吸です。基本的には生後2~3ヶ月頃には消失する症状です。

周期性呼吸を考慮し「ベビーセンサーBaby Ai」は25秒無呼吸状態が続いた場合、病的無呼吸と判定し警報アラートが鳴るようになっています。

また、呼吸の動きは赤ちゃんによって千差万別なため、呼吸が浅く安定していない乳幼児も少なからずいます。場合によって周期性呼吸が長めの可能性もあるので、警報アラートが頻発してしまうケースがあります。

もし警報アラートが頻発する場合は機器の異常の可能性もありますが「中枢性無呼吸」「閉塞性無呼吸」「混合性無呼吸」などの怖い病気の可能性もあるため、一度病院で検査してみてもよいかもしれません。

ちなみにですが、前機種ベビーセンサーIBUKIを使用していた赤ちゃんであまりに警報アラートが頻発したので、病院で検査をしたところ呼吸疾患が見つかったケースもありました。

ベビーセンサーBaby Aiは医療機器ではありませんが、赤ちゃんの呼吸状態を知るという意味で役に立つかもしれません。

警報アラートが鳴らない

ベビーセンサーの電源がオンの時、赤ちゃんがベビーセンサーに乗っていない場合でも、警報アラートが鳴らないケースもあります。センサー感度が強すぎて他の要因を感知してしまっているからです。

特に「風」「音」「振動」の3点は、リズムによって赤ちゃんの動きや呼吸に近い影響を与えます。

しかし、実際にベビーセンサーを使用している時に赤ちゃんの呼吸運動が止まった場合、アラートが鳴らないのか、というとそうとは言い切れません。

実際にベビーセンサーを使用している状況では、赤ちゃんがセンサーマットの上で寝ているため荷重がかかるので、使用していない時と状況が大きく異なります。

そのため、使用時に呼吸が止まった際、雑音によってアラートが鳴らない可能性は低いです。ただし、もしものことがあるといけないので、誰もいないときにアラートが鳴るか確認することは重要です。そして、アラートが鳴らない場合は感度強すぎるので調整が必要となります。

リコール問題に発展する機器不良

ベビーセンサーはセンサー調整が難しい繊細な機械です。そのため、部品の一部に些細なトラブルが発生しただけで重大な欠陥となります。

最近では世界的に有名なベビーセンサーに機器のトラブルが発生し、大規模リコールが発生しました。実は前機種ベビーセンサーIBUKIでもプレスリリース直後に機器トラブルを発見したため、大至急修理したことがあります。

機器トラブルを回避するには製品を丁寧に検査をして、問題がないか何度も確認する必要があります。

ベビーセンサーBaby Aiでは誤作動回避に重点

ベビーセンサー誤作動問題の多くは、センサー感度と赤ちゃんおよび使用環境がマッチしていないため発生します。

そこでベビーセンサーBaby Aiではセンサー感度を専用アプリのNappleeにて簡単に調整できるようにしました。

感度調節をお客様ができるようにすることで、ベビーセンサーの利用環境にあったセンサー感度に調節ができます。

今後も誤作動やトラブルが発生しないよう今後も研究及び製品能力向上を進めてまいります。