海外では普及しているベビーセンサーですが、日本ではまだなじみが薄く、ベビーセンサーという言葉すら浸透していません。それでもベビーセンサーを知っている人もいます。
保育士や医療関係者を除き、出産時の病院でベビーセンサー使用しているのを目にするからです。ほとんどの人が病院と同じベビーセンサーを家庭でも利用したいと思っているかもしれません。
病院で使用しているベビーセンサーはごく一部であり、家庭や保育園では他の種類のベビーセンサーが数多く出回っています。弊社のベビーセンサーは保育園と家庭でのご利用がほとんどで、病院ではごく一部しか使用されていません。何が異なるのか簡単にまとめました。
【2020年8月追記】弊社でも産院向けにベビーセンサーを販売しております。
下記のベビーセンサーの分類で言うと、センサーマット型のベビーセンサーです。
病院で使用しているベビーセンサーの種類
病院が実際に使用しているベビーセンサーは多数あります。ごくわずかではありますが、前機種ベビーセンサーIBUKIも病院で使用されています。弊社以外の機種で病院で多く使用されている種類を紹介します。
バルーン式 体動センサー
赤ちゃんの体にセンサーを直接貼り付けるバルーン式センサーです。赤ちゃんの胸腹の動きを張り付けたバルーンで感知します。感知したデータはパソコン上で確認することができます。動きのグラフは確認できますが呼吸数や体動回数などは確認できません。
電源は電池式となっており、無体動が15秒もしくは20秒続くとアラートと表示灯で危険を知らせます。
医療機器分類はクラス1一般医療機器です。
センサーマット型 無呼吸アラーム
「ベビーセンサーBaby Ai」と同じセンサーマット型ベビーセンサーです。マットレスや布団の下に敷く感知板が、赤ちゃんの呼吸の胸腹の動きを圧で感じ取り、感知運動が1分間で10回以下になるか、運動が20秒異常停止するとアラートと視覚アラートランプが作動します。
呼吸グラフや呼吸数を記録する媒体は存在せず、本体機器よりアラートとアラート表示灯で危険を知らせる仕組みです。
約2,000ヶ所医療機関で設置されており、国内で断トツのシェアを誇っています。
医療機器分類はクラス1一般医療機器です。
ベビーセンサーの医療機器について
そもそも医療機器とは「病気の診断および治療、予防に関係しているもの」「人および動物の体の構造に影響を与える」であって、政令で定めるものをいいます。
医療機器は人に及ぼす影響ごとにクラス分けされています。
弊社調査では2019年3月時点で、ベビーセンサーのほとんどがクラスⅠ(不具合が生じた場合でも、人体へのリスクが極めて低いと考えられるもの)に分類されています。
医療機器も赤ちゃんの安全を保証するわけではない
実は医療機器認定を受けたベビーセンサーでも、赤ちゃんの安全を保証しているわけではありません。
SIDSは原因すらわかっていない病です。そのため予防や防止をできる薬や機械はどこにもありません。
ベビーセンサーで見守りの手助けを
弊社ベビーセンサーは一般医療機器(クラス1)、「体動センサ」として届出をしています。上記の通りSIDSを予防できるわけではありませんが、異変に早く気が付くことで有効に蘇生処置ができる可能性を提供します。
あくまでも赤ちゃんの観察(見守り)の手助けするツールとしてですが、ベビーセンサーをご利用いただく方の手助けができればと思っています。